実際に江別に移り住んだ住民が挙げる江別市住みやすさの実態と理由には、豊かな自然環境と生活利便性のバランスがあります。その筆頭が、高架化と区画整理が完了した江別市野幌駅周辺の再開発動向です。商業施設「EBRI(エブリ)」をはじめとする歴史的赤れんが建築を活用したライフスタイル提案型スポットや大型複合商業施設が整い、車がなくても日常の買い出しに困らない生活動線が確立されています。
食文化の豊かさも見逃せません。気候風土を生かして栽培される北海道江別市ハルユタカ小麦特産は、製パン適性の高さから「幻の小麦」と称され、市内各所のベーカリーや名物スイーツ、ラーメン店で独自ブランドとして根付いています。地産地消の直売所には毎朝採れたての農産物が並び、都市生活と豊かな食卓が直結している点は大きな魅力です。
さらに自治体もファミリー層の獲得に注力しており、江別市移住支援制度と子育て環境の手厚さは道内トップクラスです。子どもの医療費助成や住宅取得補助金、待機児童ゼロの維持など、子育て世帯に対する施策は手厚く用意されています。
しかし、バラ色の魅力の裏には道央圏特有の厳しい現実が存在します。それが江別市の冬の積雪量と生活環境です。石狩湾から吹き込む雪雲の通り道となる江別市は、札幌市内中心部と比較しても局地的な豪雪に見舞われやすく、真冬には一晩で50センチ以上の積雪を記録することも珍しくありません。JR函館本線は吹雪やポイント故障で運転見合わせが発生しやすく、通勤通学の足が乱れるリスクと日常的な雪かきの重労働は、移住者が直面する最大の試練と言えます。