かつては「くせ毛の恒久的な解決策」として絶対視されていた縮毛矯正ですが、トップサロンの現場では今、相談内容に明らかな変化が起きています。年間800件以上の縮毛矯正施術を手がけるSENJYUチームの報告や、髪質改善と弱酸性施術に特化したENORE(エノア)東京店・佐々木店長の発信によると、「真っ直ぐにしたい」というオーダーと同等以上に「どうにかして縮毛矯正をやめたい」「やめどきを教えてほしい」という切実な相談が寄せられているといいます。
施術経験者が縮毛矯正をやめる理由として挙げる筆頭は、髪への不可逆的な負担です。縮毛矯正は毛髪内部のシスチン結合をアルカリ剤と還元剤で切断し、180度前後の高温アイロンで熱プレスした上で再結合させるという、極めて強烈な化学反応を伴います。銀座や自由が丘を中心に展開するサロンの技術者らは、「施術直後は美しく見えても、繰り返すことで毛先が炭化(タンパク変性)し、最終的に断毛リスクやビビリ毛の危険を孕む」と警鐘を鳴らしています。
さらに深刻なのが「根元と既ストレート部分の境界線問題」です。髪が1ヶ月に約1〜1.5センチ伸びると、根元のうねりと中間のピンとした直線の間に不自然な段差が生じます。この境目が頭部のシルエットを四角く膨張させ、かえって頭が大きく見えてしまうという皮肉な現象が発生します。こうした縮毛矯正のデメリットに長年縛られ続けた結果、精神的・経済的な限界を迎えて「やめたほうがいいのでは」と思い詰めるユーザーが後を絶ちません。