給与や年収の話題で使われる給与明細の額面金額とは、会社から支払われるすべての給与項目の合計額、すなわち「総支給額」を指します。雇用契約書や求人票に「月給30万円」「年収500万円」と記載されている場合、原則としてこの額面金額が基準です。
ここで多くの人が混同しやすいのが、総支給額と基本給の違いです。基本給はあくまで給与のベースとなる固定給を指し、総支給額(額面)は基本給にさまざまな手当を加算した全体の金額になります。
給与明細の支給欄を細かく確認すると、一般的に以下のような構成になっています。
- 基本給:業務内容や勤続年数、スキルなどに応じて固定で支給される基礎賃金
- 時間外手当(残業代):法定労働時間を超えて勤務した分に対する割増賃金
- 通勤手当:通勤にかかる実費交通費(一定限度額までは非課税)
- 各種諸手当:役職手当、住宅手当、家族手当、資格手当など
これらをすべて合算した数字が「額面」です。しかし、会社はこの合計額をそのまま個人の銀行口座へ振り込むわけではありません。国や自治体の法令に基づき、会社が給与から事前に天引き(源泉徴収・特別徴収)する義務を負っているためです。