車両保険の加入検討において、インターネット上で散見される誤った情報や、代理店があまり積極的に説明しない盲点について検証します。
誤解1:「中古車なら車両保険は絶対に不要」は本当か?
「古い中古車だから車両保険はいらない」と一括りにされがちですが、これは半分正解で半分間違いです。車両保険金額の設定目安は、契約時の「市場販売価格(時価相当額)」に基づいて設定されます。
車両保険金額が20万〜30万円程度にしかならない低年式車であれば、年間数万円の保険料を払う価値は乏しいため不要です。しかし、「ローン残債が200万円残っている中古車」の場合は話が別です。万が一事故で廃車になった場合、手元に車がない状態で残債の返済義務だけが残り、新たな車を購入する二重ローンの破綻リスクに直面します。車両価格だけでなく「家計の防衛状況」とセットで判断しなければなりません。
誤解2:「免責金額を0円にするのが一番安心」という罠
免責金額(自己負担額)を「1回目:0円 / 2回目:10万円」等に設定している方が多く見られますが、前述の通り少額の修理で保険を使うこと自体が損になるケースが大半です。
免責金額を「1回目:10万円 / 2回目:10万円」のように高く設定することで、年間の保険料を10%〜20%程度安く抑えられます。「小さな傷は最初から自腹で直す前提にし、再起不能な大事故や全損時だけ保険に頼る」という割り切りこそが、最も賢い免責金額のおすすめ設定です。