長年、現場で板金塗装や整備を手がけてきたベテランメカニックの佐藤健一氏に、自動車整備産業の実情を聞いた。
「確かに、熟練した整備士ならアルミを壊さずに外すコツは知っています。古い旧車のパーツ交換時など、どうしても陸運局まで自走できない状況で試行錯誤した経験を持つ人間は多いでしょう。しかし、今の正規整備工場でそれをお客様の車に行うことはまずありません」
佐藤氏は続ける。「今の整備業界はコンプライアンスが最優先です。無理に壊さず外す技術を競うよりも、整備後に正しく陸運局で再封印の手続きを踏むのがプロとしての鉄則。お客様が無用な警察の取り締まりトラブルに巻き込まれないようにするためにも、裏技を安易に推奨することはできません」。