明治大学理工学部建築学科は、私立理系建築の名門として知られ、入試難易度を示す駿台・河合塾の偏差値では57.5〜62.5(平均約60)に位置します。一般入試はもちろんのこと、伊野尾が突破したAO入試(アドミッション・オフィス入試)もまた、極めて高いハードルが設定されていました。
伊野尾が合格を勝ち取った2009年当時、建築学科のAO入試は単なる面接や小論文だけではありませんでした。建築に対する明確な志望動機、論理的思考力、空間把握能力、さらには自己表現能力を問うハイレベルな審査が行われていました。彼は幼少期から住宅のチラシや間取り図を眺めることが好きで、「自分の手で空間をデザインしてみたい」という純粋な探究心をポートフォリオに落とし込み、審査員を務めた教授陣を納得させたといいます。
合格の事実は、2009年のHey! Say! JUMPコンサートのステージ上でファンに向けて直接報告されました。華やかなステージ衣装を身にまといながら、自らの知性と実力で難関大学の門戸をこじ開けた姿は、従来のアイドル像を根底から覆す象徴的な出来事となりました。