ふたりの運命が交錯したのは、TBSテレビの金曜ドラマ『Nのために』だった。迫真の演技が交錯する張りつめた現場で、過酷な撮影を共に乗り越えるうちに心の距離は急速に縮まっていく。当時の現場スタッフによれば、合間に見せるリラックスした談笑の空気感が、すでに周囲をあたたかく包み込んでいたという。切ない愛を描いたテレビドラマの裏側で、本物の愛が静かに芽生えていたのだった。
交際開始から約1年、賀来賢人が放ったプロポーズの言葉は「結婚してください」という飾らない一言。緊急時の連絡手段として家族になる必要性を感じたというリアルな想いが、何よりもまっすぐに榮倉奈々の心へ届いた。華麗な芸能界に身を置きながらも、浮ついたところのない等身大の選択が、現在の安定した夫婦関係の土台をつくっている。