恵泉女学園大学が2024年度以降の全学部・大学院における学生募集停止を公表したのは、2023年3月下旬のことでした。新渡戸稲造の愛弟子である河井道によって1929年に創設された恵泉女学園を母体とし、1988年に多摩の地に開学して以来、リベラルアーツ教育の旗手として多くの優秀な女性を社会に送り出してきました。
突然とも思える閉学発表の経緯について、理事会は「中長期的な財務基盤の維持と、在学生に対する教育責任を最後まで全うするための先回りした決断」であったと説明しています。定員割れが深刻化して大学運営が行き詰まる前に、自らの手で秩序ある幕引きを選択した形です。すべての在学生が卒業を迎える時期を見据え、段階的に大学としての使命を完結させるプロセスが着実に進められています。