旅先選びで絶対に妥協できないポイントが治安と街の歩きやすさです。外務省の安全情報や現地の治安状況を見ると、両国ともに凶悪犯罪の発生率は低く、基本的な警戒を怠らなければ女性の一人旅でも十分に楽しめます。しかし、「街歩きのストレスの少なさ」という観点ではタイに軍配が上がります。
タイ(特に首都バンコク)は、高架鉄道のBTSや地下鉄MRTが高密度に張り巡らされており、渋滞や暑さを避けてスムーズに移動できます。歩道も比較的広く整備され、大型商業施設が駅直結で並んでいるため、海外旅行に慣れていない初心者や女子旅でも戸惑う場面がほとんどありません。
対するベトナムは、都市部の交通網が主にバスとタクシー(配車アプリのGrabなど)に限られており、道路を埋め尽くす猛烈なバイクの波を横断しなければならない場面が日常茶飯事です。信号のない交差点を用心深く渡るスリルは東南アジアらしさである反面、移動のたびに気疲れしてしまう旅行者も少なくありません。
軽犯罪の傾向にも違いがあります。ベトナムでは観光客を狙ったスマートフォンやバッグの「バイクによるひったくり」「市場でのスリ」が目立ちます。タイではそうした実力行使の盗難は比較的少ないものの、「トゥクトゥクのぼったくり」や「親切を装った詐欺ツアーへの勧誘」といった話術巧みなトラブルへの注意が必要です。