「成」という漢字を書くとき、あなたはどこからペンを走らせているでしょうか。多くの人が無意識のうちに上の横棒「一」から書き始めていますが、文部科学省が定めた「筆順指導の手引き」および常用漢字表 成 筆順における正解は、第1画目は左払いの「ノ」です。
実際にペンを執って確認してみましょう。「成の総画数6画」を正しい順序で辿ると、以下のステップになります。
【成の正しい筆順:全6画の流れ】
・第1画:中央上部から左下へ向かう短い払い(ノ)
・第2画:1画目の上部を横切るように引く横画(一)
・第3画:横画の中ほどから左下へ折れて払う線(フのような屈曲部)
・第4画:右上から大きくカーブを描いて右下へ伸ばし、鋭く跳ね上げる「戈(ほこ)」の反り線
・第5画:反り線の左側に添える斜めの左払い
・第6画:右上の空間に打つ最後の点(丶)
「横棒から書くのが当たり前だと思っていた」という人にとって、1画目が左払いである事実は強い違和感を覚えるかもしれません。しかし、この筆順こそが字形の重心を崩さず、流麗な筆運びを生み出すための伝統的な正道なのです。