物語の舞台は、かつてくまが暮らしていた南の海(サウスブルー)のソルベ王国から始まります。王位を追われていた先代国王ベコリが、世界政府の手引きによって軍艦を従えて帰還。「国民を間引いて天上金を減らす」という狂気の焦土作戦を再開した際、くまは単身で王城へ乗り込み、たった一人でベコリの軍勢を完全壊滅させました。これが後に世界政府によって歪曲され、「悪逆非道な暴君が国を乗っ取った」という虚構の汚名を着せられる直接の発端となります。
実質的な統治を先々代国王であるブルドッグに委ね、自身は教会で牧師として穏やかに暮らしていたくまですが、平穏は長く続きませんでした。最愛の亡き妻ジニーと同じ不治の病「青玉鱗(せいぎょくりん)」を発症したボニーの命のリミットが、10歳の誕生日までと迫っていたためです。日光を浴びることも叶わず教会で過ごすボニーのため、くまは自らの手で治療法を見つけ出すべく、革命軍の活動から離脱して世界中を巡る孤独な旅に出ます。
各地を巡っても治療法は見つからず絶望に暮れる中、運命の手繰り寄せ役となったのが革命軍総司令官モンキー・D・ドラゴンでした。ドラゴンからの連絡によって、パンクハザードの事故を経て「エッグヘッド」へ研究拠点を移したばかりの天才科学者Dr.ベガパンクの存在を知ったくまは、一縷の望みを懸けて幼いボニーを連れ、未来島へと足を踏み入れたのです。