2013年に公開された前日譚『モンスターズ・ユニバーシティ』では、モンスターズユニバーシティ マイク 過去にスポットが当てられ、大人のアニメーションファンに強烈な衝撃を与えました。幼少期に工場見学で見た「怖がらせ屋」に憧れ、猛勉強の末に名門モンスターズ・ユニバーシティの怖がらせ学部に入学したマイク。しかしそこで彼を待ち受けていたのは、「どんなに理論を詰め込んでも、生まれつきの外見がまったく怖くない」という残酷な壁でした。
エリート意識に満ちていたサリーとの出会いや確執、落ちこぼれチーム「ウーズマ・カッパ」を結成して挑んだ大会の果てに、マイクは自らの才能の限界を突きつけられます。努力だけではどうにもならない天性の素質という現実。しかし、ピクサーが描いたのは安易な奇跡の成功劇ではありませんでした。
「自分は怖がらせ屋にはなれない」という絶望を受け入れたマイクは、それでも夢を諦めず、サリーを最高のパフォーマーに仕立て上げる名コーチとしての才能を開花させます。大学を退学になり、郵便仕分け係という最底辺の泥臭い下積みからキャリアを再スタートさせ、やがてトップフロアへと上り詰めた二人の軌跡は、挫折を経験したすべての大人に刺さる普遍的なカタルシスを提供しています。