剣道界隈で使われる「ラッパ剣道」というスラングは、実力や正しい打突が伴っていないにもかかわらず、大声や奇声、大げさな身振り手振りで一本を主張する剣道スタイルを指します。
この言葉の由来や語源には諸説存在しますが、主に次の2つの要素が組み合わさって定着したとされています。
ひとつは、管楽器のラッパのように「けたたましく耳障りな音(声)を響かせる」という点です。竹刀が相手の打突部位にしっかり捉えていないにもかかわらず、鼓膜をつんざくような甲高い絶叫を上げてアピールする様子を揶揄しています。
もうひとつは、日本語の慣用句である「ラッパを吹く(大言壮語する、ホラを吹く)」に由来する説です。実際には有効打突の条件を満たしていない「中身のない技」であるにもかかわらず、外見だけを派手に見せかけて「当たった」と偽る姿勢が、まさにホラ吹きと同じであるという皮肉が込められています。