エッジペアリングが完了すると、キューブは完全に3×3と同じ状態に見えます。ここからは通常の3×3の解法(クロス作成 → F2L → OLL → PLL)を進めていきますが、約半数以上の確率で「3×3では理論上あり得ない異常な状態」に直面します。これが4×4特有の「パリティエラー」です。
パリティには「OLLパリティ」と「PLLパリティ」の2種類が存在し、それぞれ専用の修復手順(公式)を実行することで解消できます。
1. OLLパリティ(エッジ反転エラー)の解決手順
最後の黄色クロスを作る段階(OLL)で、「エッジが1箇所だけ裏返っている(黄色のエッジが1個または3個だけ上を向いている)」状態です。3×3では上面の黄色エッジは必ず偶数個(0, 2, 4個)上を向くため、奇数個の場合は100%このパリティが発生しています。
【OLLパリティ解消公式】
反転させたいエッジを手前上側(UF)に向けた状態で、以下の手順を実行します。
(※Rw=右側2層同時回転、Lw=左側2層同時回転、x=キューブ全体を手前へ90度倒す)
この手順は長く見えますが、構造としては「右2層の上げ下げ」と「上面(U面)の180度回転(U2)」をリズミカルに繰り返す構成になっています。指の感覚(マッスルメモリー)として一連の連続動作で覚えるのが最短攻略の秘訣です。
2. PLLパリティ(エッジ交換エラー)の解決手順
最終層のコーナーパーツを揃え終えた後、「対面にある2つのエッジだけ」または「隣り合う2つのエッジだけ」が入れ替わって残ってしまう状態です。3×3では2つのエッジピースだけを単独で交換することは不可能です。
【PLLパリティ解消公式】
交換したい2つのエッジを手前(UF)と奥(UB)に配置した状態で、以下の手順を実行します。
(※2R=右から2列目の内層スライスのみ回転、Uw=上側2層同時回転、2U=上から2列目の内層スライスのみ回転)
わずか数秒で回せる非常に短い公式です。この手順を一度回すと、手前と奥のエッジが綺麗に入れ替わり、完全に6面が完成(または通常の3×3のPLL手順で解ける状態)へと導かれます。