国産水晶の取引相場が高騰した結果、ネットフリマや一部のオークションサイトでは、安価な海外産水晶や人工水晶(合成水晶・ガラス)を「山梨県乙女鉱山産」「黒平産」と偽って販売する悪質な事例が後を絶ちません。トラブルを避けるための国産天然水晶見分け方を押さえておきましょう。
まず、不自然なほど巨大で傷一つない透明な原石やブレスレット玉には警戒が必要です。日本のペグマタイトや熱水鉱床から産出する水晶は、成長段階で地殻変動の影響を強く受けているため、微細なクラック(ひび割れ)、気泡、雲母や長石の共生、独特の条線(結晶表面の横筋)が見られるのが一般的です。
また、日本産水晶を購入する際は、第三者の公的鑑別機関によるソーティング(鑑別書)や産地証明の来歴(トレーサビリティ)が明示されているかを確認してください。信頼できる老舗の鉱物標本店や、長年オールドコレクションを扱ってきた実績のある専門店から入手することが、真正品を手に入れる最も確実な防衛策です。