ネット上の質問コミュニティやSNSのDIY界隈では、無資格での交換に手を染めた読者のリアルなトラブルが数多く投稿されています。「ブレーカーを落とさずに作業して火花が散った」「配線を奥まで差し込んだつもりが、中で芯線が折れてショートした」という生々しい告白は後を絶ちません。
都内で住宅リフォームと電気設備を手掛ける歴20年の電気工事士を取材したところ、現場のリアルな実態について次のような証言が得られました。
「お客様がご自身で交換を試みて失敗し、駆けつけ修理に呼ばれるケースが年に数十件あります。最も背筋が凍るのは、VVFケーブルの被覆をカッターナイフで剥く際、内部の銅線に浅い切り傷(キズ)を入れてしまっている状態です。傷口に電気抵抗が集中して異常発熱し、壁紙や天井裏の木材へ引火寸前だった現場も一度や二度ではありません。」
作業時の初歩的なミスとして最も警戒すべきはブレーカー落とし忘れ注意の徹底です。「壁の照明スイッチを切ってあるから通電していない」と過信し、分電盤の主幹・分岐ブレーカーを落とさずに作業した結果、感電して脚立から転落し大怪我を負う事故も報告されています。