SNSのショート動画などで「包丁いらずの究極時短テクニック」として流行している「ブロッコリーの丸ごとレンジ加熱」。ボウルや耐熱皿に株全体を逆さまに置き、ラップをかけて加熱したあとに手でほぐすという手法です。この調理法には大きなメリットがある反面、見落とされがちな衛生面と仕上がりのリスクが存在します。
ブロッコリーの蕾は非常に密集しているため、内部に細かな土埃や小さな虫が潜んでいるリスクが排除できません。小房に切り分ける通常の工程であれば、水を張ったボウルの中で振り洗いすることで異物を徹底的に洗い流せますが、丸ごと加熱では隙間の汚れまで完全に落としきれない恐れがあります。
もし丸ごとレンジ調理を行う場合は、事前の浸け置き洗いが必須です。ボウルに水を張り、ブロッコリーの房を下にして10〜15分ほど沈めておくことで、蕾が自然に開いて内部の汚れが水中に落ちていきます。さらに、茎の根元に十文字(十字)の深い切り込みを入れておくことで、火の通りにくい中心部まで熱を行き渡らせ、加熱ムラを防ぐことが可能になります。