両方の鼻からまんべんなく黄色い鼻水が出る場合は、全体的なアレルギーや風邪に伴う急性副鼻腔炎が多いですが、「なぜか片方の鼻の穴からだけ黄色い鼻水や悪臭が出る」というケースには特別な注意を払う必要があります。
片側だけに症状が偏る場合、次のような疾患が潜んでいる可能性が考えられます。
- 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん):上の奥歯の虫歯や歯周病、インプラント治療などの炎症が、すぐ上にある副鼻腔(上顎洞)に波及して起こる病態。強い悪臭を放つ膿が出るのが特徴です。
- 真菌性副鼻腔炎:副鼻腔内にカビ(真菌)の塊が生じる疾患。高齢者や免疫力が低下している方に多く、片側だけに発症しやすい傾向があります。
- 鼻茸(鼻ポリープ)や鼻中隔彎曲症:鼻の構造的な左右差やポリープによって片側の副鼻腔の換気・排泄ルートが物理的に塞がれ、膿が溜まりやすくなっている状態です。
- 好酸球性副鼻腔炎(指定難病):アレルギーの一種である好酸球が関与する難治性の副鼻腔炎で、多発性の鼻ポリープや嗅覚障害を伴います。一般的な抗菌薬が効きにくく、専門的な管理が必要とされます。