オフィスにおける「未定」の表明は、時にはリスクマネジメントそのものだ。メールやプレゼン資料で不用意に「I don't know」と答えてしまえば、能力や責任感の欠如と取られかねない。こうした場面で活用したいのが、状況の進行度に合わせた戦略的な言い回しである。
TOEICを主催するEducational Testing Service(ETS)などの評価機関でも、こうしたビジネス文脈における実践的コミュニケーション能力の評価に重点が置かれている。たとえば、「We are still finalizing the details(現在、詳細を最終調整中です)」や「Details are pending(詳細は保留中です)」といった表現は、作業が進行中であることを明確に示しつつ、相手に安心感を与える。応用言語学(Applied Linguistics)の研究が示すように、職場における曖昧さのコントロール能力こそが、円滑なチームワークとプロジェクト進行を支えているのだ。