恐竜ではない?フタバスズキリュウの真実と38年越しの新種認定秘話

恐竜ではない?フタバスズキリュウの真実と38年越しの新種認定秘話

恐竜ではない?フタバスズキリュウの真実と38年越しの新種認定秘話の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

歴史が動いたのは1968年(昭和43年)10月下旬のことでした。福島県いわき市大久町を流れる大久川の河岸において、当時高校2年生だった鈴木直(すずき なお)氏が、双葉層群玉山層と呼ばれる約8500万年前(白亜紀後期サントニアン期)の露出した地層を丹念に探索していた際、泥岩の中から露出した巨大な脊椎骨の化石を偶然発見しました。

鈴木氏は幼少期から化石採集に熱中しており、その骨がただの岩石片や現生生物の骨ではないことを見抜く卓越した観察眼を持っていました。当時の手記や回顧録において鈴木氏は「最初は半信半疑だったが、削り進めるうちに現れた飴色の骨化石を目にした瞬間、全身の血が逆流するような衝撃を覚えた」と語っています。

この一報を受けた国立科学博物館の小畠郁生博士や横浜国立大学の鹿間時夫教授ら専門家チームが現地入りし、大規模な本格発掘調査がスタートしました。崖を切り崩す過酷な現場作業の末、頭骨の一部を含む全身骨格の約6割から7割に及ぶ奇跡的な化石群が掘り出され、日本中を揺るがす大ニュースとなったのです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。