言葉の混同が起きやすい「アクメ」と「オーガズム」ですが、両者には「学術的定義」と「語感・文脈」において明確な一線が存在します。
生理学・性科学において正式に定義されている術語は「オーガズム(英語: orgasm / ドイツ語: Orgasmus)」です。オーガズムは、性的な刺激の積み重ねによって自律神経系が高揚し、中枢神経の興奮とともに骨盤底筋群が0.8秒間隔で律動的な収縮を繰り返す生理現象全般を指します。医学論文や臨床心理、公衆衛生の場ではオーガズム(またはオーガスム)のみが用いられ、アクメが公的な医学用語として使われることはありません。
一方で「アクメ」は、官能小説、漫画、成人向けコンテンツといったメディア表現や口語の中で好まれる傾向があります。肉体的な反射運動を客観的に指すオーガズムに対し、アクメは「主観的な快楽の波」や「精神的な陶酔のピーク」を描写する情緒的なニュアンスを強く帯びている点が特徴です。