オッドアイを抱える当事者や、オッドアイのペットと暮らす家族の日常には、第三者が抱く「かっこいい」「幻想的」といったファンタジーとは異なる、現場ならではの葛藤や配慮が存在します。
SNSや当事者のコミュニティを取材すると、先天性オッドアイを持つ人間が日常生活で直面する煩わしさとして、「カラコンを入れているのかと疑われる」「初対面で目を凝視されて居心地の悪さを感じる」といった声が目立ちます。特に思春期の学校生活において、校則違反を疑われて教員への説明を余儀なくされた経験や、他者と異なる外見へのコンプレックスを抱いた手記は少なくありません。年齢を重ねるにつれて自身の個性として愛せるようになる人が多い一方で、無遠慮な詮索に晒されるストレスは決して小さくありません。
また、白猫のオッドアイを家族に迎えた飼い主からは、聴覚障害に起因する生活管理のリアルが語られます。
「背後から不用意に触れると飛び上がるほど驚いてパニックを起こすため、床を足でトントンと叩いて振動で接近を知らせたり、視界に入る場所から手信号で合図を送る工夫が必要」「耳が聞こえない分、声のボリューム調整が利かず、夜泣きの声が非常に大きくなる傾向がある」
現場の飼い主たちは、こうしたハンディキャップを日常の工夫によって慈しみ、深い絆を育んでいます。