「リングの主題歌」と聞くと、呪いや井戸の底の暗闇、死の連鎖を想起する人が大半でしょう。しかし、楽曲本来の意味を知ると、その先入観は180度覆されます。タイトルの『feels like "HEAVEN"』を直訳すると、「まるで天国にいるかのような心地」という意味になります。
以下は、作品の持つエッセンスを汲み取ったfeels like 'HEAVEN' 歌詞和訳の要約解説です。
【歌詞のテーマと世界観】
凍てつく冬から純白の季節を越えて、愛する人へ無限の光と輝きを届けたい。あなたと巡り会えたこの瞬間は、まるで天国(HEAVEN)に包まれているかのように幸福で満ち足りている——。
全編を通じて描かれているのは、呪いや怨念とは対極にある「光」「白」「輝き」「至福」というポジティブな愛の讃歌です。呪いのビデオを見たら1週間後に死ぬという、救いのないサイコホラーのエンディングに、なぜこのような多幸感溢れるダンスチューンが採用されたのでしょうか。
映画制作関係者の証言や当時の映画評によると、中田秀夫監督をはじめとする制作陣は「観客を絶望のどん底に突き落としたまま劇場を後にさせるのではなく、エンドロールで強烈なコントラストを与え、精神的なカタルシス(解放感)を生み出す」という明確な演出意図を持っていたとされます。恐怖の極限状態から突如として放たれるハイテンポなビートが、観客の張り詰めた神経を逆説的に刺激し、映画の恐怖を一生モノの記憶として定着させる起爆剤となりました。