漫画実写化というジャンルは、俳優にとって常に諸刃の刃だ。原作ファンの厳しい視線に晒され、キャラクターの記号性に押し潰されるリスクを常に孕んでいる。しかし、彼はその高い壁を肉体と演技のリアリティによって軽々と凌駕してみせた。
その背景にあるのは、父である千葉真一から直伝されたアクション映画への美学と、徹底した身体操作のスキルだ。単に型をなぞるのではなく、殺陣の動き一つひとつにキャラクターの感情と生々しい生命力を乗せる。兄の新田真剣佑とともに幼少期から身体を鍛え上げてきた経験は、激しい立ち回りのなかでも決してブレない軸の強さを生み出している。『東京リベンジャーズ』で見せた圧倒的な存在感や、『ゴールデンカムイ』で見せたミリ単位の銃の構え方。どれもが緻密な計算と泥臭い訓練の賜物だ。