突如として彼を襲った糖尿病の悪化と、それに伴う感染症の猛威。病状は想像を絶するスピードで進行し、命を守るためには右足を切断するという酷な決断を迫られた。アスリートとして身体能力の極致を極めた者にとって、自らの身体の一部を失う絶望感は想像を絶する。
しかし、病室のベッドの上で彼を突き動かしたのは、「再びファンの前で元気に笑顔を届けたい」という一筋の強い執念だった。手術後の壮絶な激痛や、思うように動かない身体への葛藤を抱えながらも、一歩ずつ地道にリハビリを重ねた。その知られざる舞台裏には、温かく支え続けた家族の存在と、現役時代に培った泥臭く諦めない泥臭い雑草魂があった。