このCMを語る上で欠かせないのが、沖縄出身のロックバンド・ORANGE RANGEが手掛けた楽曲『おしゃれ番長 feat.ソイソース』の存在です。2008年11月12日にリリースされた本作は、オリコン週間シングルランキングで初登場トップ10入りを果たし、着うたや配信チャートを席巻しました。
タイトルにある「ソイソース」とは外部の客演アーティストではなく、ORANGE RANGEのメンバー(主に低音MCのRYOとプログラミングのNAOTO)が結成した遊び心あふれる変名スピンオフ名義です。彼らが手掛けるダンスナンバー特有のエレクトロ・ディスコ・ロックサウンドが前面に押し出されています。
歌詞には「ナウい」「チョベリグ」「アゲイン」「トレンディ」といった、昭和末期から平成初期の死語・バブル用語が意図的に散りばめられています。一見するとシュールでナンセンスな言葉遊びに見えますが、その根底には「周囲の目を気にしすぎず、自分らしく目一杯おしゃれや人生を楽しもう」という若者への強烈な肯定メッセージが込められています。
15秒・30秒という極めて短いCM尺の中で、耳に残るイントロのシンセリフと「おしゃれ番長」というインパクト抜群のフレーズを叩き込む構成は、当時の音楽業界でも「CMタイアップ曲の最高峰の職人技」と称賛されました。