2002年6月30日、日韓ワールドカップ決勝の会場となった横浜国際総合競技場(現・日産スタジアム)には、6万9029人もの大観衆が詰めかけました。ピッチに立ったのは、幾多の優勝経験を持ちながらW杯本大会では意外にも史上初顔合わせとなったブラジル代表とドイツ代表です。
試合前の下馬評では、爆発的な攻撃力を誇るセレソン優位と見られていたものの、決勝トーナメントをわずか1失点で勝ち上がってきたドイツの堅陣も極めて強固でした。前半から激しい主導権争いが繰り広げられ、ブラジルが誇る強力な攻撃陣がドイツ守備網に襲いかかる展開となります。膠着状態を打ち破ったのは後半22分、リバウドが放った強烈なブレ球のミドルシュートを名手カーンがファンブルし、そこに詰めていたロナウドが泥臭く押し込んで均衡が破れました。
さらに後半34分、右サイドを突破したクレベルソンのグラウンダークロスをリバウドが鮮やかにスルー。後方から走り込んだロナウドが右足でゴール右隅へ流し込み、決定的な2点目を奪取します。日韓W杯決勝の最終スコア結果は2-0。王国ブラジルが圧倒的な決定力を見せつけ、極東の地で世界の頂点へと君臨しました。