不二サッシ株式会社が断行する事業再編の柱は、不採算事業の整理と、高付加価値領域へのリソース集中だ。直近の決算速報を見れば、売上高の数字以上に営業利益率の改善へ向けた固い意志が読み取れる。経営陣の陣頭指揮のもと、これまでの量追求型から質的転換を図る舵切りが急ピッチで進む。
かつて同社を率いた吉田勉氏らの代から継承されてきた堅実なモノづくりのDNAは、いまやデジタル化と高効率化の波を飲み込みながら進化を遂げている。特にアルミニウム製品製造業のセクター全体がエネルギーコスト上昇に喘ぐ中、工程の集約と固定費削減に切り込んだ同社の決断は、同業他社に与えたインパクトも小さくない。