日本のアルコール飲料業界は、かつてない構造変化の真っ只中にある。ビール類の税率改定や生活者の節約志向、さらには自宅時間を充実させたいという「家飲み文化」の定着。これらが複雑に絡み合い、RTD(Ready To Drink)市場は急速な拡大を続けている。
とりわけ注目すべきは、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する若い世代の消費動向だ。限られた時間の中で満足感を得たいという心理が、高アルコールでありながら飲みやすいチューハイへの支持を押し上げている。市場調査データを見ても、高価格帯プレミアムラインと、高満足度の高アルコールラインが二大巨頭として市場を牽引していることがはっきりと見て取れる。