この動画現象を、単なる個人の趣味と片付けるのは早計だ。インテリアデザイン業界や住宅・不動産業界は、ルームツアーを最強のマーケティングツールとしてフル活用している。間取り図や静止画のカタログだけでは伝わらない「動線」や「日当たり」「実際の広さ感」を、動画はリアルに伝えることができるからだ。
不動産会社がルームツアー形式で内見動画を配信することで、遠方からの契約獲得率が飛躍的に向上した。また、インテリアブランドが人気のルームツアー投稿者とコラボレーションし、動画内で自社製品を自然に紹介するプロダクトプレイスメントも活発化している。視聴者は広告だと分かっていても、実際の生活空間に置かれた商品の姿を見ることで、購入後のイメージを具体化できるのだ。