あおさ(ヒトエグサ)は、現代人の食生活で不足しがちな微量ミネラルと水溶性食物繊維を高濃度で含む優れた栄養食材です。文部科学省の日本食品標準成分表のデータからも、その特異な栄養バランスが実証されています。
特筆すべきはマグネシウム含有量の多さです。乾燥あおさ100g中には約880mg〜1,000mg前後のマグネシウムが含まれており、これは全可食食品の中でも屈指の数値を誇ります。マグネシウムは体内の300種類以上の酵素反応に関与し、筋肉の収縮弛緩や血管の柔軟性維持、エネルギー代謝に不可欠な栄養素です。
さらに、あおさの乾物重量の約4割を占める食物繊維の大部分は「ウルバン」と呼ばれる水溶性多糖類です。ウルバンは腸内でゲル状になって不要な脂質や糖質の吸収スピードを緩やかにし、腸内細菌叢(善玉菌)のエサとなって短鎖脂肪酸の産生を促す働きが研究機関で注目されています。カルシウム、葉酸、β-カロテンも豊富に含まれており、毎日の味噌汁に数グラム加えるだけで効率的なミネラル補給が叶います。