この事件を凶悪化させた最大の要因は、八木原被告と大学の同級生であった川村葉音被告の現在に至る法廷闘争と、そこに群がった当時16〜18歳の少年グループの存在です。同じアルバイト先(コンビニエンスストア)でシフトに入り、私生活でも行動を共にしていた両者の関係は、依存的かつ排他的な結びつきを見せていました。
公判資料によると、川村被告は八木原被告から「彼氏とのトラブル」を打ち明けられた際、自身の交際相手である少年に対し「知人が舐められているから懲らしめてやってほしい」と電話をかけ、暴行を主導する場を設定しました。さらに、暴行現場において当時16歳の少年に暴行を煽るような発言をしたことや、長谷さんから奪ったクレジットカードやキャッシュカードで現金を約十数万円引き出し、ATM周辺で飲食や買い物を楽しんでいた事実が露呈しています。
被害者の母親は手記のなかで、「八木原亜麻被告こそ元凶で“悪魔”なのだと分かった」と胸を引き裂かれるような心境を吐露しています。少年たちが「被害者から取った金だから贅沢しよう」とコンビニや飲食店で豪遊していたという法廷証言は、命を奪われた被害者と遺族の尊厳を根底から踏みにじるものであり、社会に計り知れない衝撃を与えました。