「184をつければこちらの情報は完全に隠蔽できる」という認識は技術的に誤りです。通信ネットワークにおける発信者番号非通知の仕組みを紐解くと、電話網内部の交換機間では常に「発信元番号」の信号データが送受信されています。184を付与した通話は、着信先の端末画面に届く直前で「表示フラグを非表示にする」処理が行われているに過ぎません。
この仕様上、以下に挙げる特定の条件下では非通知バレる理由が成立し、発信元情報が着信側へ通知または記録されます。
第一に、警察(110番)・消防(119番)・海上保安庁(118番)などの緊急通報です。人命救助や事件対応の迅速化を図るため、国交省および総務省の技術基準により、184を付けて発信しても強制的に発信元の電話番号および高精度な位置情報が指令台へ通知されるシステムが法的に義務付けられています。
第二に、一部のフリーダイヤル(0120・0800)や特殊企業回線です。通話料を着信側が負担する契約形態の一部では、課金先照合や不正利用防止の観点から、着信管理システム側に発信元回線情報がログとして蓄積されるインフラを採用している場合があります。