高校野球ファンの間で今なお議論になるのが「どの高校が最初に甲子園で演奏したのか」という疑問です。沖縄発祥の楽曲であるため、沖縄尚学や興南といった沖縄勢がルーツと思われがちですが、野球応援として最初に使用した元祖は愛知県立成章高校です。
2008年春、第80回記念選抜高等学校野球大会に「21世紀枠」で36年ぶりに出場した成章高校。当時、野球部関係者が沖縄遠征の際に耳にした原曲のエネルギーに感銘を受け、「甲子園という特別な舞台で戦う選手たちを力強く後押ししたい」と応援歌に採用したのがすべての始まりでした。スタンドで鳴り響いたブラスバンドと太鼓のリズムは、甲子園のアルプススタンドに新たな風を吹き込みました。
成章高校が蒔いた種は、東海地区から徐々に他県へと波及していきます。地方大会のスタンドからスタンドへと口コミで伝播し、高校野球ファンや他校のブラスバンド指導者たちの間で「あの鳥肌が立つ曲は何だ?」と大きな話題を呼ぶことになりました。