彼女の名を世界中に響き渡らせた最大の契機は、間違いなく『マンマ・ミーア!』でのソフィ役だった。エーゲ海の美しい島を舞台に、ABBAのヒット曲に乗せて伸びやかな歌声と太陽のような笑顔を披露した彼女は、瞬く間に世界中の観客を虜にした。単なるアイドル女優の域を超え、劇中で見せた圧倒的な透明感と生命力は、当時の映画界に新鮮な驚きを与えたのだ。
その歌唱力と表現力を決定づけたのが『レ・ミゼラブル』のコゼット役だ。大物キャストが名を連ねるビッグプロダクションの中で、悲劇のヒロインを純粋かつ力強く演じ切り、ミュージカル映画というジャンルにおける自身の立ち位置を確固たるものにした。ライブ録音という過酷な撮影環境下でも揺るがなかった表現力は、今なお高く評価されている。