ここ数年、館内を歩く利用者の間で「お気に入りだった店舗が相次いで閉店した」「新しいテナントの毛色が従来と変わってきた」という声が聞かれます。事実、アパレルチェーンや雑貨店の一部が退店し、新たな体験型ストアや地域特化のセレクトショップが導入される動きが見られました。
公式発表資料や商業デベロッパー関係者への取材によると、この一連の動きは単なる不採算店舗の撤退ではありません。背景にあるのは、EC(電子商取引)の普及に伴う「リアル店舗の役割の再定義」です。従来型の大量消費を前提としたアパレル比率を適正化し、フード、ヘルス&ウェルネス、子供向け体験スペースなど「現地に足を運ばなければ得られない体験消費」への転換が図られています。
地元盛岡の30代主婦は、取材に対し「以前は定番のファストファッションを見るだけでしたが、新しく入ったライフスタイル雑貨や食の専門店は、週末にわざわざ立ち寄りたくなる工夫がある」と語ります。生活者の購買行動の変化に即座に対応する新陳代謝こそが、激戦区である盛岡商圏で競争力を保ち続ける核心的な要因です。