インターネットやSNS上には、初心者にとって有害になりかねない誤ったベースの俗説が散見されます。代表的な3つの誤解を正しく検証します。
誤解1:「手が小さい人や指が短い人にベースは弾けない」
これは完全な誤りです。ベースの運指は手の大きさではなく「指の開き方(フォーム)」と「手首の位置取り」で決まります。世界的に著名な女性ベーシストや小柄な名手たちも、肘を柔軟に動かし親指を支点としてポジション移動を行うことで、34インチのロングスケールを自在に操っています。
誤解2:「高級なエフェクターを繋げば上手く聴こえる」
コンプレッサーやプリアンプは確かに音圧を整えますが、ピッキングの強弱の乱れやミュート不足によるノイズまで増幅してしまいます。基礎技術が身についていない段階でエフェクターに頼ると、自身のタッチの粗さに気づけず、上達が大幅に遅れる原因になります。
誤解3:「弦高は低ければ低いほど弾きやすい」
弦高を極限まで下げると押弦は楽になりますが、フレットに弦が触れやすくなり、豊かなローエンド(豊かな低音成分)が損なわれて平坦な音色になります。適正な弦高(4弦12フレット上で約2.5mm、1弦側で約2.0mm程度)を保つことが、楽器本来の鳴りを引き出す絶対条件です。
【プロの結論】ベースに向いている人・慎重になるべき人の判断基準
音楽的な役割や演奏特性を踏まえ、ベースという楽器に対してどのような適性があるのかを判断基準として明示します。
【ベース演奏に向いている人の特徴】
・ドラムのキックやスネアの音を聴くと、無意識に足先や首でリズムを刻んでしまう人
・派手なソロで脚光を浴びるよりも、縁の下の力持ちとして周囲のアンサンブルをコントロールすることに快感を覚える人
・同じ音のルート弾きを何小節もブレずに刻み続けるような、地道な反復作業を「気持ちいい」と感じられる人
【慎重な検討を要する人の特徴】
・メロディや目立つフレーズばかりを弾きたい人(エレキギターやキーボードの方が欲求を満たしやすい傾向があります)
・チューニングやミュートといった、音を濁らせないための几帳面な作業を煩わしく感じてしまう人
・メトロノームを使った地道なテンポキープ練習を軽視し、アンプから出る大音量だけに身を任せてしまいがちな人