現在、ぽっちゃりとした親しみやすいフォルムで支持を集める野呂ですが、ネット上やテレビ番組で「野呂佳代 アイドル時代 痩せてた」という証言が出るたびに大きな反響を呼びます。往年のファンや当時のアーカイブを知る関係者にとって、それは決して誇張ではない周知の事実です。
当時の野呂佳代 AKB時代 画像やグラビア写真集、劇場公演のDVD映像を確認すると、デビュー直後の彼女は現在よりも20キロ近く体重が軽く、シャープなフェイスラインとスラリと伸びた手足を持つスレンダー体型でした。オーディション合格時のプロフィール写真でも、くっきりとした目鼻立ちが際立つクールビューティー系の美少女として写し出されています。
しかし、チームKの活動が本格化し、過酷な公演スケジュールと選抜競争の強いストレスに晒されるなかで、ホルモンバランスの乱れや体質変化が訪れます。当時の密着取材や本人が後年『あちこちオードリー』などで語った手記・回顧トークによると、プレッシャーからくる過食やストレスが重なり、徐々に体重が増加。事務所スタッフや運営側から厳しい体重管理を求められることも日常茶飯事でした。
劇場のMCでは、自らの体型変化を隠すのではなく、あえて自虐気味にネタへと昇華させることで活路を見出します。正統派のアイドルが口にできない「リアルな悩み」を大声で笑いに変える彼女の姿は、劇場に通い詰める熱心なファンの心を掴みました。美しく痩せていた初期から、親しみやすさを武器にする肉体への変化は、彼女が「偶像(アイドル)」から「等身大のタレント」へと脱皮していく重要なファーストステップだったと言えます。