パーマとカラーはどっちが先?同日施術の罠と失敗防ぐ理想の間隔

パーマとカラーはどっちが先?同日施術の罠と失敗防ぐ理想の間隔

パーマとカラーはどっちが先?同日施術の罠と失敗防ぐ理想の間隔とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

ネット上には「パーマとカラーは同じ日にやってはいけない」という警告が溢れている一方で、ホットペッパービューティーをはじめとする大手予約サイトでは「カット+パーマ+フルカラー」の同日クーポンが当たり前のように掲載されています。この矛盾した状況の背後には、薬機法(旧薬事法)における同日施術制限と、サロン業界が培ってきた法解釈のテクノロジーが存在します。

日本の医薬品医療機器等法(薬機法)の厚生労働省通知において、原則として「医薬部外品」に指定されているパーマ剤(チオグリコール酸塩やシステインなどを主成分とする1剤・2剤)と、「医薬部外品」である酸化染毛剤(一般的な永久染毛料)を同じ日に連続して頭皮や毛髪へ使用することは明確に禁じられています。これは、激しい化学処理の重複による深刻な頭皮トラブルや、過度な毛髪破断(断毛)を防ぐ目的で制定された安全基準です。

ではなぜ、多くの美容室で同日施術が可能となっているのでしょうか。その真相は、使用する薬剤の「法律上の区分」にあります。

美容メーカーは、医薬部外品ではなく「化粧品登録」されたカーリング料(通称:コスメパーマ、システアミン製剤など)を開発しました。薬機法の制限は「医薬部外品×医薬部外品」の連続使用にかかるものであるため、「化粧品登録のパーマ料×医薬部外品のカラー剤」、もしくは「医薬部外品のパーマ剤×化粧品登録のカラー料(ヘアマニキュア、塩基性カラー等)」という組み合わせであれば、法的な同日施術制限をクリアできるのです。

ただし、法的にクリアされているからといって、髪が傷まないわけではありません。化粧品登録の薬剤であっても、毛髪内部の結合を組み替える化学的ストレスには変わりありません。約3〜4時間にわたる拘束時間中、頭皮と髪が強アルカリと酸化還元反応に晒され続ける事実に変わりはなく、サロン側の綿密な前処理・中間処理技術が伴わなければ、髪の体力を著しく奪う危険な賭けとなります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。