ラジオの電波から生まれた中二病という言葉は、2000年代初頭のテキストサイトブームや巨大掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」を通じて急速にインターネット上へと拡散していきました。その過程で起きた大きな変化が、「厨二病」という当て字の出現と意味合いの変質です。
2ちゃんねるのネットスラングでは、幼稚で分別を欠いたネットユーザーを中学生・ガキを意味する「中坊(ちゅうぼう)」から転じて「厨房」と蔑称していました。この隠語と中二病が結合した結果、「厨二病」という表記が誕生。自虐的なニュアンスが後退し、「分別のない痛い言動を繰り返す他者を嘲笑・攻撃するためのレッテル」として使われる頻度が高まりました。
当時のネットコミュニティのログを検証すると、独善的なオカルト知識をひけらかす書き込みや、過剰な攻撃性を見せるユーザーに対して「あいつは典型的な厨二病だ」と突っ込む使われ方が定着。発祥から四半世紀以上が経過した現在では、攻撃的な意図を込めて他者を揶揄する際には「厨二病」、一般的な思春期の自意識や創作のキャラクター属性を指す際には本来の「中二病」と書き分ける傾向が広く共有されています。