サツマヒメカマキリが関東で急増!見分け方と幼虫越冬の謎に迫る

サツマヒメカマキリが関東で急増!見分け方と幼虫越冬の謎に迫る

サツマヒメカマキリが関東で急増!見分け方と幼虫越冬の謎に迫るの概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

本来、サツマヒメカマキリは九州、四国、南西諸島に広く分布する南方系の在来種です。しかし、2010年代以降から近畿・東海地方での確認例が増加し、現在では神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県をはじめとする関東平野全域に生息域が定着しています。都市部の街路樹や緑地公園でも普通に姿を見かけるようになり、分布北上のスピードは専門家を驚かせています。

生息地が急速に拡大した最大の背景には、地球温暖化に伴う冬場の最低気温上昇が挙げられます。本種は幼虫の状態で冬を越すため、厳冬期の氷点下が続く環境下では生き残れませんでした。しかし、ヒートアイランド現象と気候変動が重なり、首都圏の冬が温暖化したことで、越冬成功率が劇的に跳ね上がったと考えられています。

さらに、造園用樹木の移動に伴う人為的な拡散も大きな要因です。シイやカシといった照葉樹の苗木に潜んでいた個体群が都市緑地に持ち込まれ、冬でも緑が茂る公園環境が理想的なサンクチュアリとなって定着を後押ししました。在来のヒメカマキリとの競合や食物連鎖への影響についても、継続的な生態調査が進められています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。