現在、顔のほくろ除去において最も普及しているのが、水分子に反応して組織を蒸散させる炭酸ガス(CO2)レーザー治療です。メスを使用しないため出血が極めて少なく、周辺組織への熱損傷を最小限に抑えられるメリットがあります。
治療直後から完治までのリアルな経過プロセス
術後の傷跡トラブルを防ぐためには、創傷治癒のタイムラインを正しく把握しておく必要があります。
- 照射当日から3日目:照射部位は小さく窪み、擦り傷のような状態になります。浸出液(体液)が出るため、ハイドロコロイドテープ軟膏による保護が必須です。
- 1週間から10日目:新しい表皮(ピンク色の薄い皮膚)が張り、窪みが平らになっていきます。この段階で保護テープを卒業できるケースが一般的です。
- 2週間から3ヶ月目:一時的な「炎症後色素沈着(PIH)」が生じ、一時的に茶色く見える時期があります。「再発したのではないか」と不安になる利用者が最も多い時期ですが、ターンオーバーに伴い徐々に薄まります。
- 半年以降:赤みや色素沈着が抜け、周囲の健常な肌と見分けがつかない状態へと落ち着きます。
「顔のほくろ取り放題」の評判と知っておくべきリスク
近年、美容クリニックで人気を集める「顔のほくろ10個まで取り放題」「無制限取り放題(30,000円〜100,000円程度)」プランですが、現場の医療従事者からは注意喚起の声も上がっています。
SNSや口コミプラットフォームの実体験レビューを検証すると、「一度に顔中へ照射した結果、顔全体が保護テープだらけになり2週間人前に出られなくなった」「深い母斑を一度に多数焼灼したことで、いくつかの傷跡がクレーター状に陥凹したまま残ってしまった」というトラブルが報告されています。
母斑細胞が真皮深層まで達している場合、無理に1回のレーザーで削りきろうとすると皮膚の再生が追いつかず陥凹瘢痕(クレーター)の原因になります。あえて一度で取り切らず、段階的に照射を行うクリニックや、再発保証制度を備えた形成外科専門医の在籍するクリニックを選ぶことが防衛策となります。