Q1:岩宿遺跡から旧石器時代の人骨は見つかっているのですか?
A1:現時点で、岩宿遺跡から人骨は出土していません。関東ローム層は火山灰由来の強酸性土壌であるため、骨の主成分であるカルシウムが数万年の歳月の間に溶け去ってしまうためです。ただし、石器や石焼き調理を行ったとされる「礫群(れきぐん)」などの生活遺構が豊富に残されており、人類の生活実態を如実に伝えています。
Q2:相沢忠洋氏はなぜ専門的な教育を受けずに石器を発見できたのですか?
A2:相沢氏は幼少期から土器拾いや自然観察に強い興味を持ち、独学で考古学や地質学の文献を読み漁っていました。日々の行商の合間を縫って赤城山麓の崖面を数年間にわたり毎日観察し続けたという、桁外れの観察眼と現場への執着が偉業を支えました。
Q3:岩宿博物館の見学所要時間とアクセスはどれくらいですか?
A3:岩宿博物館と岩宿ドーム、周囲の史跡公園をじっくり見学した場合の所要時間は約1時間30分〜2時間程度です。アクセスは東武桐生線「阿左美駅」から徒歩約15分、またはJR両毛線「岩宿駅」からタクシー・コミュニティバスで約5分となっています。
Q4:岩宿遺跡の石器の材料である黒曜石はどこから運ばれたのですか?
A4:出土した黒曜石の蛍光X線分析などの科学的産地同定調査により、長野県の和田峠や八ヶ岳周辺、あるいは伊豆諸島神津島産のものが含まれていることが判明しています。これは旧石器時代の人類が広範囲にわたる移動・交易ネットワークを持っていたことを示しています。