亜鉛の必要性や摂取のアプローチは、性別や目的によって重点が変わります。
【男性におすすめのアプローチ】
男性にとって亜鉛は前立腺や精巣に高濃度に存在し、「テストステロン合成のトリガー」となる重要物質です。筋力維持やバイタリティ向上、薄毛予防(5αリダクターゼの過剰活性抑制に関与)を目指す場合、牛赤身肉や赤身魚、カシューナッツを軸に、タンパク質とセットで摂取することが推奨されます。
【女性におすすめのアプローチ】
女性の場合、月経による出血や女性ホルモンの分泌バランス、コラーゲン合成による美肌・美髪の維持に亜鉛が直結します。特に鉄分不足と亜鉛不足は同時に起こりやすいため、豚レバーや高野豆腐、納豆、卵を組み合わせ、鉄・亜鉛・タンパク質を同時に満たす献立が有効です。
【サプリメントと食事の違い|過剰摂取の副作用に注意】
手軽に補給できるサプリメントですが、「過剰摂取」による健康被害には厳重な警戒が必要です。厚生労働省が定める耐容上限量は、成人男性で40〜45mg/日、成人女性で35mg/日となっています。
食事からの摂取で上限を超えることは稀ですが、高容量のサプリメントを長期連用すると、腸管内で亜鉛と競合する「銅」の吸収が阻害され、重篤な銅欠乏性貧血や白血球減少、神経障害を引き起こすリスクがあります。また、空腹時に高用量の亜鉛サプリを飲むと、胃粘膜が刺激されて激しい吐き気や胃痛を起こすケースも少なくありません。基本は食事からの補給を軸とし、サプリメントは1日10〜15mg程度の低容量を食後に利用するのが安全な選択です。