算数の宿題や公的な書類で「1a」という表記を見た際、迷う余地なく頭に浮かべるべき数値は100m2です。記号の「a」はアルファベットの小文字で表記され、読み方は「アール」です。
この「アール(are)」という単語の起源は、ラテン語で「空地」「平らな場所」「広場」を意味する「area(エリア)」に由来しています。18世紀末のフランスでメートル法が制定された際、土地の面積を測る基本単位として考案されました。国際単位系(SI)においては現在、平方メートル(m2)が基本単位として位置づけられていますが、アールおよびヘクタール(ha)は「実用上便利な単位」として国際度量衡委員会でも併用が認められています。
日常会話や賃貸住宅のチラシで「アール」という言葉をほとんど耳にしないのは、日本の不動産表示規約(不動産の表示に関する公正競争規約)において、土地や建物の面積表示を「平方メートル」単位で記載し、必要に応じて「坪」を併記することが義務付けられているためです。しかし、農業や林業、あるいは土木測量の現場では、広大な面積をシンプルに表現できる単位として今なお定着しています。