しかし、このスタイルを選ぶ理由は、単なるファッションへの興味だけではない。社会的な「生きづらさ」や、性被害・セクハラから身を守るための「鎧」として機能している側面も見逃せない。
「露出の多い服や、いかにも『女』を強調する服を着ていると、街で不躾な視線に晒されることが多い」と話すのは、都内で働くクリエイターのミキさん(28)だ。体を締め付けないルーズな服を着ることは、彼女にとって精神的な安全地帯を確保するための防衛策でもあるという。ジェンダーの枠を外すことは、過酷な社会を生き抜くためのリアルな知恵なのだ。