Q1:好きな人と会話しているとき、相手の瞳孔が開いているかを肉眼で確認できますか?
A1:極めて困難です。心理的要因による散瞳の変化幅は通常0.2〜0.5mm程度と微小です。対面している場所がレストランや居酒屋などの薄暗い環境であれば、暗さに目を慣らそうとする自然な対光反射によって誰でも瞳孔が大きく開きます。肉眼で「相手の黒目が急に大きくなった」と感じる場合、照明の当たり方や視線の角度による錯覚である可能性が高いといえます。
Q2:朝起きて鏡を見たら片方の瞳孔だけが大きくなっていました。頭痛はありませんが救急車を呼ぶべきですか?
A2:上まぶたが下がっていないか、ものが二重に見えないか、手足に脱力やしびれがないかを確認してください。もしこれらの神経症状が一つでもある場合は、痛みがなくても未破裂脳動脈瘤による動眼神経麻痺などのリスクがあるため、救急要請または直ちに脳神経外科を受診してください。全く症状がなく視力も明瞭な場合は、直近に使用した薬(点眼薬や塗り薬)の影響やアディー瞳孔が疑われるため、まずは当日中に眼科専門医を受診して詳しい対光反射の検査を受けましょう。
Q3:風邪薬を飲んでから光が異様にまぶしく、黒目が広がっている気がします。薬のせいでしょうか?
A3:市販の総合感冒薬や鼻炎薬に含まれる抗ヒスタミン成分や抗コリン成分の副作用である可能性が十分に考えられます。瞳孔を縮める自律神経の働きが抑えられ、光を遮断できずにまぶしさを感じます。内服を中止すれば薬の血中濃度低下とともに通常12〜24時間程度で元に戻りますが、もし激しい目の痛みや頭痛、視界の白濁を伴う場合は、閉塞隅角緑内障を誘発している恐れがあるため、ただちに眼科を受診してください。
Q4:眼科で散瞳薬を使った眼底検査を受けました。何時間で元に戻り、車の運転はいつから可能ですか?
A4:一般的な眼底検査用散瞳薬(トロピカミド・塩酸フェニレフリン配合点眼薬)の場合、点眼後30分ほどで瞳孔が全開になり、薬効が切れて元に戻るまでには通常4〜6時間程度かかります。ただし体質や年齢、虹彩の色素量によっては半日から翌朝までまぶしさやかすみ目が残ることもあります。ピントが合わず遠近感が狂うため、検査当日の自動車やバイク、自転車の運転は厳禁です。完全に症状が消失するまでは運転を控えてください。