ネット上のQ&Aサイトやまとめ掲示板では、「『原』の部首は本当はがんだれではない」「本来は『泉』部だった」という説がまことしやかに語られることがあります。この情報の真偽はどうなのでしょうか。
結論を言えば、歴史的な字源としては「泉(水)」に関係する文字ですが、伝統的な部首分類(『康熙字典』)および現代の国語教育・漢検の公認基準では「厂部(がんだれ)」が正解です。
古代の文字学において、「原」という漢字は「源」の原字であり、文字下部の「泉」が水源を表していました。しかし、明・清の時代に編纂された『康熙字典』において、漢字の外形・検索効率を重視した結果、文字の上左を大きく包む「厂」を部首として採用した歴史的経緯があります。
「字源(なぜその文字が作られたか)」と「字典上の検索インデックス(どの部首で引くか)」には、数百年にわたる合理化の中で生じたギャップが存在します。現代のテストや資格試験においては、字源が「水」であっても、部首検索における正解は「厂部(がんだれ)」一択ですので、誤情報に惑わされないよう注意してください。