成田山公園の歩みを知ることは、散策の奥行きを何倍にも深めてくれます。「成田山公園 歴史と経緯 詳細まとめ」を紐解くと、この庭園の起源は1928年(昭和3年)、成田山開基1030年祭記念事業として着工されたことに始まります。昭和7年に完成した当時は「成田山新公園」と呼ばれ、寺院の境内林を活用しながら近代造園技術の粋を集めて築かれました。
仏教寺院の庭園といえば伝統的な枯山水や純和風庭園を連想しがちですが、成田山公園の最大の特徴は「和洋折衷の空間構成」にあります。自然の起伏や深い谷戸(やと)の地形を巧みに生かした池泉回遊式庭園の周囲には、西洋庭園風の広場や整形式の花壇、記念碑が違和感なく配置されています。これは大正から昭和初期にかけて花開いた、日本の近代造園思想が色濃く反映された結果です。
そして公園のランドマークとして圧倒的な存在感を放つのが、成田山新勝寺 平和の大塔です。1984年(昭和59年)に建立された高さ約58メートルにおよぶ朱塗りの大塔は、弘法大師空海が開いた真言密教の教えを具現化した多宝塔形式の仏塔。園内の池のほとりや木々の合間から見上げる平和の大塔は、自然美と宗教建築美が奇跡的な調和を見せる成田山随一のフォトジェニックポイントとなっています。