夜間の薄暗い庭や道路脇で野生動物に遭遇した際、パニックにならず確認すべき身体的特徴があります。もっとも分かりやすい識別点は尻尾の形状と模様、そして顔の中心部(眉間)の模様です。
北米原産のアライグマにおける最大の外見的特徴は、太い尾にある明瞭な黒と薄茶色のリング状の縞模様(5〜7本の輪)です。一方で、日本古来の在来種であるタヌキの尻尾は短めで毛がふさふさとしており、縞模様は一切なく先端までほぼ一様な褐色〜黒褐色をしています。
顔のパーツにも明白な差異が存在します。アライグマは目の周りに黒いアイマスク状の模様があるだけでなく、額から鼻先にかけて眉間を貫く一本の「黒い縦筋」が走っています。さらに耳の縁取りが白く、ヒゲも白いのが特徴的です。対するタヌキは、目の周りの黒模様が左右に独立した「タヌキ顔(いわゆるパンダ目)」で、眉間に黒い筋はありません。耳の縁は黒く、耳全体が丸みを帯びています。